患者の立場からすると、病院にどんな服装で行くかはあまり重要でないことかもしれない。しかし医師や看護師の立場からすると、患者がどんな服装をしているかは、医療のクオリティを左右するほどの重要事項だ。

医療従事者が困惑するあるあるネタとして挙げられるのは、腹痛の症状がある女性患者がワンピースを着て病院に来ることだ。ここでワンピースの形状を思い浮かべてみてほしい。トップスとボトムスがつながっている形状の場合、医師が患者の腹部を触診するのは困難であることが理解できるだろう。腹痛の診察であるにも関わらず、患者はワンピースをめくりあげて腹部を見せなければならない事態が生じてしまう。医師が男性だったら、女性患者はかなりの抵抗を感じるだろう。
それであれば、ワンピースを着た状態で聴診器を当てれば良いのではないか、という意見があるかもしれない。しかし、衣服の上からの聴診はできるだけ避けなければならない、というのが医療の常識だ。衣服の上からの聴診はできなくはないが、直接聴診する際と比べてかなり音が聞こえにくくなってしまう。そのため医師が男性の場合、女性看護師が補助をして検査着に着替えてもらったうえで診察を行うことがある。

また脚に痛みを感じているのに、患者が着脱しにくい着圧ストッキングを履いてくるケースも医療従事者を困惑させるあるあるネタとなっている。

患者が病院に行く際は、身体のどの部分を診察されるのかを考慮したうえで服装を選ぶ必要がある。